アメリカ合衆国の競馬 - Wikipedia
アメリカ合衆国の競馬(アメリカがっしゅうこくのけいば)では、アメリカ合衆国における競馬について記述する。
[編集] 統一機関とグレードレースの数
全米サラブレッド競馬協会(NTRA)というアメリカ全土の競馬のマーケティング、広告、プロモート、テレビ放映などを行う機関があるが、このNTRAは他国の統一機関のようにレースの日程や内容を決めているわけではない。アメリカでは、各州の競馬機関が免許の交付や施行規定の作定を行っており、レースの日程や内容も各機関が決定している。また、国土が広いためもあり、G1競走の数が2011年は112と非常に多く、これらがきれいに整備されているとは言い難い。出走馬のレベルにも各レースによって大きく開きがある。
競走数 | 割合 | 2007年 から変更 | |
---|---|---|---|
GI | 110 | 22.9% | +3 |
GII | 155 | 32.2% | -2 |
GIII | 216 | 44.9% | +6 |
合計 | 481 | 67.0% | |
特別競走 | 231 | 33.0% | |
有資格競走 | 718 | 100.0% |
競走数 | 割合 | 2008年 から変更 | |
---|---|---|---|
GI | 115 | 23.6% | +5 |
GII | 161 | 32.6% | +6 |
GIII | 215 | 43.9% | -1 |
合計 | 488 |
競走数 | 割合 | 2010年 から変更 リンディ·ピーターソンリバーフォールズ牧場 | |
---|---|---|---|
GI | 112 | 23.6% | -1 |
GII | 153 | 32.3% | -2 |
GIII | 209 | 44.1% | -9 |
合計 | 481 | 68.8% | |
特別競走 | 231 | 31.2% | |
有資格競走 | 689 | 100.0% |
[編集] ドーピング問題
世界的にみて、競馬は勿論ほかのスポーツでもステロイド等のドーピングは禁止されている。ところが、アメリカでは競馬を開催しているほとんどの州が、依然としてステロイドの使用が認められているため、「なぜ未だに禁止されていないのか」という質問が、2008年6月19日のアメリカ合衆国下院の委員会がワシントンDCで行った公聴会の場でなされた。また、2008年に二冠を達成したビッグブラウンの調教師であるリチャード・ダトロー・ジュニアによるアナボリックステロイドの使用は、依然として様々な論争を巻き起こしているという。[1]
[編集] アメリカで行われる競走の特徴
アメリカの競馬はダートコースでのレースが主流であり、三冠レースは全てダートコースで行われる。ダートは非常に粘着質な土を使っており、アメリカのダート競走は芝で行われるレース並のタイムが出ることもある。また、芝も短く刈られ、全体的に日本と同じスピード競馬である。基本的にスピードのある優秀な馬はダートへ行き、結果が出ない馬、もしくはスピードのない馬は芝路線へと向かう[2]。ただし、日本のダート馬のようにそれほど冷遇されておらず、アメリカの芝路線は欧州ほどレベルが高いわけではないが、低いわけではない。また、国内の競馬場はすべて左回りで、トラック状の形態をしていて、日本のように小回りで直線の短いコースも多い。障害競走は東海岸で僅かに行われているに過ぎない。繋駕速歩の年間競走数は53000を数え平地競走を僅かだが上回るが、売り上げは平地競走と比較してかなり少ない。
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近年、脚に負担がかかるダートコースからオールウェザーコースへ移行する競馬場が増えてきている。2006年にはカルフォルニア州が主要競馬場にオールウェザーの導入を義務づけており、2008年にサンタアニタパーク競馬場にて行われるブリーダーズカップは史上初めてオールウェザーコースで行われた。しかし、従来のアメリカダート競馬が「ハイペースで先行し、最後までそのまま押し切る」という内容であったのに対し、オールウェザーでは「スローペースで推移し直線の瞬発力勝負」と全く異なる展開を見せてきており、ダートで活躍できた馬がオールウェザーに変わると活躍できなくなることも多い。そのため、2008年に初めてオールウェザーコースで施行されたブリーダーズカップ・クラシックについて、同レースの2007年の覇 者であるカーリンの調教師であるスティーヴン・アスムッセン氏は「BC(ブリーダーズカップ)は回避するかもしれない」と以前から漏らしていた[3]。
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[編集] その他
- カナダを含む北アメリカの競走馬の血統書の管理業務は、ニューヨークジョッキークラブが行っている。
- 競馬はとくにニューヨーク州、カリフォルニア州、フロリダ州、ケンタッキー州において盛んに行われている。
- 競馬に関する賭けは現在、パリミュチュエル方式で行われている。
- 売り上げは年間170億ドルほどで日本、イギリスに次ぐ、但し規模や総人口を考えればそれ程多くは無い。
- サラブレッドの生産頭数は年間約34000頭を超え、世界でも飛びぬけて多い。生産がもっとも盛んなのはケンタッキー州で、全体の約3割が生産される。スタンダードブレッドの生産頭数も世界2位の10000頭を誇る。その他多様な品種を用いて競馬が行われており、クォーターホースを用いた超短距離戦や純血アラブ限定の競馬も盛ん。
- 欧州と比べると全体的に優勝賞金の額が高く、そのうえ地理的にも近く、さらに芝路線はそれほどレベルが高くないとあってアメリカの芝競走に積極的に参加する欧州馬も多い。特に、ブリーダーズカップ・ターフにはよく欧州の有力馬が集まる。
[編集] 主な競走
[編集] 平地競走
[編集] 3歳
[編集] 古馬
- その他の古馬主要競走
[編集] ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ
[編集] 障害競走
[編集] 繋駕速歩競走
[編集] 現在のアメリカの主な平地競走のレース日程(G1競走のみ)
※Hはハンデキャップ、Sはステークス、Bはブリーダーズ、Cはカップ、Tはターフの略。また簡略化のため、インビテーショナルは招待、ゴールドカップは金杯、メモリアルは記念にそれぞれ訳して表記。
なお、暦の関係上、開催が前の月に前倒しする時や、翌月にずれ込むことがあり、第○週と書いてあるものがずれることがよくある。よってあくまでも目安として判断していただきたい。
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